2009年3月10日火曜日

今後の産業について問いたい

さて、2009年も3ヶ月が経ち、景況感が悪化してきて久しい。
思えば、昨年9月のリーマンショックから半年も経ったのだなぁというのが実感だ。

アメリカの投資銀行が次々と破綻していく中で、そのビジネスモデルがひどく問われていたが、その本質はレバレッジの過剰による破綻と思われる。
また、証券化商品の人為を介していくにつれて、リスクが薄まっていくという勘違いが、世界の信用収縮を巻き起こしたわけだが、証券化そのものの仕組み自体は悪くないはずだ。ただし、買い手は今はいないだけだ。

証券化という手法は素晴らしい仕組みである。資本主義での基本的な考え方として、時間による複利効果がある。これを割り引いて現在の価値に落とし込むことで、全てが成り立つような仕組みになるわけだ。
それゆえに、DCFなど、プライシングの元になるモデルが非常に重要なのである。
大学時代、僕はこのDCFやVARなどの手法を知ったとき、日本の企業は皆こういう仕組みを取った素晴らしいシステムを構築しているのだと思っていた。
しかし、現実は違ったのだ。
プライシングは、主に、原価ベースで構築され、市場原理主義とはいえ、イニシャルのプライシングに関しては、誰も尺度を持たないから、バイサイドに決定権があるわけだ。これでは、資本システムが利くはずがない。しかし、消費者の側も、そうした決定が行えるような強さを持たない。なので、仕方なく企業が決定している。

ここで、考えるべきは、フェアバリューだ。

名前が先行しているが、公平な価値とは何かといえば、経済の基本原則に則った需要と供給の均衡点である。マーケティング手法の飛躍などで、需要曲線をシフトさせる圧力も持てるようになってきてはいるが、供給側の体制は必ずしも万全ではない。

論が発散してしまったので、ここで打ち切り。
もっと整理して書こう。

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