2012年2月20日月曜日

信用力格差社会を読了した

「信用力」格差社会―カードでわかるあなたの“経済偏差値”

クレジットカードと言えばこの人の岩田昭男さんの著書。
しばらく積読状態だったけど、読破した。
2008年のものなので、若干情報鮮度は古い。
でも、個人のクレジットスコアやクレジットヒストリーについて、アメリカの事例も交えて解説してくれるので、とてもよい内容になっている。

■目次
序章
「信用力」は年収ではなくカードの記録できまる!―“「経済偏差値」で個人が格付される時代”
第1章
上流カードへのご招待―“ブラックカードの謎を追え!”
第2章
下流カードのすさまじきバトル―“年会費無料カード繁栄のカラクリ”
第3章
あなたはどうみられているか?―“銀行、クレジット会社、消費者金融会社の審査”
第4章
自分のクレジットヒストリーをみに行く―“個人信用情報機関の役割”
第5章
新たな貧困層の出現―“地殻変動が起こる消費者信用業界”
第6章
米国のクレジットヒストリー社会―“「信用力」の証しをクレジットカードに求めたツケ”
第7章
住宅ローン、クレジットカードで審査に落ちないようにするには?―“クレジットスコアをあげる方法”

結局、総量規制が施行されてから、日本でもクレジット社会がくると言われてはや4年。日常ではあまり感じないのだが、どうなのだろうか。
一度、信用保証会社に自身のクレジットスコアの開示を行ってみて、やってみようかな。岩田さんもそれをおすすめしているし。
金利と並んで、ローンの査定についても多くの人が知っておくべき事項であると個人的には思うところ。

全体として、よい内容なのだが、サブプライムローンを金融工学の粋を尽くした悪徳商品のように扱っているのが、ダメです。サブプライムの商品設計自体はダメだけど、金融工学が悪い訳ではありません。テクノロジーはしっかりと理解して使うべきで、使う人間がよい使い方をしなかっただけですね。その辺は今野先生の本を読めば理解できますね。


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