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2013年2月11日月曜日

ビジネスのためのデザイン思考を読了

ビジネスのためのデザイン思考

紺野先生の著書。2010年に出版されたころから実は気になっていたが、なかなか読む機会がなくて、今回ようやく読了。

20世紀的な工業社会気質を批判し、21世紀はデザイン思考であるべきであると主張されている。
個人的には、「アブダクション」が今かなりホットなトピックであり、その内容が記載されていたので、よかった。

従来の分析的な最適化では新しいものや考え方、イノベーションは生まれないとし、顧客基点(ディマンドサイド)の創発的なものでなければならないという。

JRのSuicaの事例も、交通マネーという枠を超えて、消費にも活用できるように志向したおかげで飛躍的に発展したという。以前、山中先生のデザイン本で、入り口の角度の話などを試行錯誤した話があったが、Suicaはイノベーションの宝庫であるなぁと感じる。

また、エスノグラフィー的なアプローチにも深く言及している。
僕もこれには賛同しており、なぜ、前時代的なアプローチの分析がダメかといえば、そもそもデータとして現れていないものが多すぎるからだ。そこでエスノグラフィーのように現場視点での改善案が生きてくるわけである。

最近の社会構成が階層型でなく、ネットワーク型である点にも触れており、その相互的作用がプロダクトに与える影響をいかに経営に活かすかという難しい提言もある。

とにかく、非常によい内容で、いい刺激をもらえました。
グラフィカルで読みやすいです。

■目次
Part1 知のデザインの世紀
1、知識デザインとデザイン思考
2、産業社会の知となったデザイン
3、イノベーションを生むデザイン・マインド
Part2 デザイン経営の知的方法論
4、コンセプトをデザインする―質的データのデザインの方法論
5、ビジネスモデルをデザインする―関係性のデザインの方法論
6、シナリオをデザインする―時間・空間のデザインの方法論

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