2021年12月30日木曜日

2021年をふりかえる

2021年もついに残すところあと2日になった。毎年楽しみにしているふりかえりの工程を行うとしよう。今年も色々なことがあった。昨年から続くCovid-19の影響は今年も引き続き、年の前半は毎日が緊急事態宣言ともいうべき状況が続いていた。こうした環境も長くなってきたためにうまく付き合ってきたつもりだったが、少しメンタル不調をきたしてしまったのが前半だった。GW明けごろから徐々に快方に向かい、8月にワクチンを接種したことにより、色々な制約が緩和されるようになっていまを迎えている。一息に書くとこんな感じではあるが、個別に見ると色々とあるので、ゆっくりと振り返ろう。

恒例の読書記録

まずは恒例の読書記録だ。昨年立てた目標が「インプットを増やして柔軟に動ける態勢を取る」だったのだが、のっけから反省をしなくてはならない。
これは後述するが、今年出版した書籍の執筆・レビューが思いの外苦戦したこともあり、前述した緊急事態宣言が常態化した中で心が板挟みになってしまい、少しメンタル的にきていたこともあっての影響が大きい。1月に関して言えば、前著の出版が済み、その反動で色々と読みたいものを読みあさっていたのだが、月を追うごとにペースが激減。4月以降に関して言えば、ブクログにこれまで蓄積してきた読書記録の習慣も瓦解するような有様であった。(年末にこれまでの読書を振り返って登録し直した)
来年はこれまで調子の良かった読書習慣をまずは取り戻し、健全に蓄積できるようにしていきたい。

今年の1冊


とはいえ、今年も30冊ほど読んだものがあったわけなので、良かった本を挙げたい。今年読んで良かったのが下記の2冊

前者については、今年かなり話題になったので、読んだ人も多いかも知れない。中日時代の落合監督の本である。落合監督のプロフェッショナリズムを新聞記者の目線と選手の目線で織り合わせた至高の一冊になっている。社内でもこの本を推していたら、数名感化されて読破していた。
後者についても、実はまだ最後まで読了しきっていないが、12月に出版された著書でとても優れた内容になっている。奇しくも今直面している課題への処方箋として、内容がドンピシャなため、こちらも社内で推しまくっている。社内ではチームトポロジーエバンジェリストの称号を得ている。

活動記録

今年の前半は前著「AI・データサイエンスプロジェクトのすべて」に関するイベント参加が多かった。

今年初めてPodcastに出て、自分の音声環境を少し整えなければとダイナミックマイクを買ったことを思い出す。普段は使っていないんだけど、いざという時に使うつもりで、以降その機会は訪れていないw
おそらく4月ごろまではこれらの関連活動をやっていたように思う。おかげさまで3刷まで行くことができて、憧れのOazo丸善の1Fコーナーに置かれる実績も解除できた。

そんな活動をしていたわけだが、見えないストレスにも苛まれていた。ここから今年出版した書籍の執筆・レビューが佳境に入っていく。この時期は本当に辛かった。ここから徐々にデータマネジメント系の活動が増えて行く。

8月に開催したData Engineering Studyでの発表とXICAさんの対談記事。この頃から出版の噂を公に散りばめるようになった。内心は本当に原稿が船出するのかヒヤヒヤしていた時期でもあった。

そして、紆余曲折を経て無事に書籍はリリースされたのでした

そして今月開催された4社合同のTechイベントで本セッションでは会社のデータ組織のプラクティスを話させてもらい、パネルディスカッションでは拙著の著者のクロストークを展開させていただいた。これは裏話ではあるが、もともと私とゆずたそさんには別方面から同イベントへの登壇依頼がきていて、打ち合わせ時にプロモーションの話に上がった際、このイベントに二人とも登壇する予定ということで、主催者側に逆提案してパネルディスカッションを入れさせてもらった。これもまた裏話であるが、本当は拙著の発売日は12/10を予定していたので、発売当日にプロモーションの予定だったが、手違いで12/11発売になってしまい、微妙にタイミングがずれる形になったのもいい思い出だ。

他にも前著がきっかけでANAのデジタル変革室にデータ分析プロジェクトについての研修をさせていただく機会もあった。本来60分の枠のところ、大幅に延長して80分くらい講義してしまったことは少し反省している。DX推進している企業の研修コンテンツとして、いくつかの武器を手にしていることに気がついたので、来年以降もこうした活動はやっていきたいと思った。

あとは手がけているコミュニティであるが、今年はpatokyoを一度開催したのみだった。まあ、色々あったので、それで十分だった気もするが、レポートが超絶面白いのでオススメである。

仕事の方

これまでも仕事っぽいのだが、あくまで趣味の範疇であって、本業の方はどうかと言えば、今年の初めに血反吐を吐く思いで国際学会に共著論文を投稿した。

Bayesian Penalization for Explanatory Cognitive Diagnostic Model: A Covariate DINA with the Lasso Prior

まあ、私は2ndで基本的には1stの丹くんがバリバリと研究を進めてくれたのと岡田先生の指導によってもたらされたものではあるが、英語論文の投稿の実績解除になったので、とても清々しい思いだった。
また、マネジメント業も1年を経過してだいぶ板についてきたなという実感を持つに至っていた。そこで、採用方針と育成方針を策定するにあたって、新たな取り組みにも乗り出していた。その結果、優秀な新卒に内定を出せて、秋には初のインターンも実現するなどしていた。ここら辺はとても満足している。また、そんなことも評価されてしまったのか、その時期にうっかり昇進してしまうことにもなった。詳しくは別のブログの方にかいているので、そちらを見るとよろしい。

開発本部長になってやったこと

こちらの方にも書いたが、新たな役割で、これまでのやり方や知識をUnlearningする必要に駆られており、絶賛今も対応中という感じではある。そんなに焦っても仕方ないので、自分なりのペースで着実に進めつつ、成果を出していければいいかなと思っている。来年はこうしたエンジニア組織のマネジメント界隈にも出没したり議論を交わしたりできたらいいなと思ったりするし、経営レイヤーになってしまった部分もあるので、経営者の先輩方との対話をしていきたいと画策している。

たくさん献本をいただいた

今年は本当にたくさんの献本を頂戴し、ありがたい限りだった。ほぼ毎月1冊のペースで来ていて、最終的には9冊という着地だったが、年間を通してだとハイスコアかもしれない。

自分でも本を上梓したけど、これまで関わって来た友人・知人たちが出版するのもとても感慨深いし、いいな〜と思っているので、とても微笑ましい年でした。

今年買ってよかったもの

長くなって来てしまったので、そろそろ終えたいが、今年買ってよかったものランキングは載せておきたい。それはそうと、自分のMoneyforwardのログがついに5カ年分溜まった。だいたい年間の支出傾向や金額の同定がわかってきたので、とても見通しが立ちやすく、年間での収支も振り返りやすくなってきて、恩恵を受けている。過去の自分とMoneyforwardありがとう。それはさておき..

第3位

Tigerの良い炊飯器を3位に推したい。正直、最初は炊飯器の効能を実感できずに懐疑的だった部分はあった。しかし、毎日のご飯を5%美味しくしてくれる複利効果は年間を通して実感するに至ったと今では思っている。それはこれからも変わらないし、さらに良くなる未来しか見えない。けっこう去年を通して悩んで買った逸品なので、今年こうしてランクインするのは感慨深い

第2位

2位はOculas Quest2。今年はFacebookがメタ社に名前を変え、メタバースが流行って購入した人が多かったが、私は別文脈で買った。4月に知人でデータサイエンスVtuberであるアイシア・ソリッドさんに社内の勉強会に来てもらった。その時に紹介してもらったVRの世界に引き込まれたくて、買った。VR酔いもガンガン体験したし、自粛中のFitnessも支えてくれた。そして、一番ハマったのは今年活動休止を発表したキズナアイの音ゲーである。今年はこれに大いに楽しませてもらった。

第1位

今年の1位はぶっちぎりでストウブ。執筆を終えた段階で自分へのご褒美として、ココットを最初に買ってみたのがきっかけ。これが絶妙に最高で間髪入れずにブレイザーソテーパンを購入した。3位の炊飯器のリフトアップに成功するくらい、料理の幅が広がり、最近は外食や中食をしようかなと思っても、家でストウブで作ればいっかになりがちで、ここまでの変化をいち料理器具が起こせるのは感動しかなかった。今はこの2枚看板でやっているが、沼にハマるとメンバーが増える可能性も無きにしもあらず。まあ、けっこう重いのが玉にきずで、その可能性は少ないかも。どっちかと言えば、今は鉄のフライパンに気持ちが傾いている。

来年にむけて

楽しくて、延々と書いていられそうだが、そろそろ来年に向けた方策を考えていって締めたいと思う。 まずは、仕事の方では職責が変わったばかりなので、新たな役割を全うできるように引き続き精進して頑張っていく次第だ。ネットワークも少し広げたいし、色々とチャレンジしてみたい。今回初めて会社や組織を動かすという実感を持てる役割なので、十二分にやってやろうと勝手に思っている。
また、実はすでに仕込みもしてあって、来年度からもう少し動きの幅にバリエーションを持たせることができる予定でもある。まだ確定していないので、詳細は伏せるが、これもまた面白そうな取り組みになるに違いないので、今から楽しみにしている。
また、来年は引越しをしようと思っている。職住近接を謳歌した新宿に住み始めて10年が経った。そろそろ違う空気を吸いたいと思い、年明けに鎌倉に行こうと思っている。これもまだ確定ではないが、ほぼ確くらいの予定だ。いよいよアラフォーの領域に差し掛かる上で、不惑の40を迎えるにあたって、鎌倉あたりの荘厳な空気、環境で自分を見つめ直したいという気持ちもあるが、昔から興味があって実現できそうになったからやってみようくらいのノリである。これも楽しみだ。
読書の習慣は先ほど挙げた通り、元に戻すということを優先したい。昨年は言って守れなかったが、来年こそはインプットを増やすのはマストにしたい。KPIは年間60冊を置きたいと思う。来年は執筆は絶対にやらないつもり(フラグかもしれない)なので、きっと達成できるはずだ。
withコロナになって久しいが、これまでの制約環境下とはまた違った様相を呈して来ている。ワクチンの3rdショットもおそらくあるだろう。今はオミクロン株が蔓延しているけど、今年のワクチン以後の世界はとても希望が持てるものであったため、昨年のふりかえりよりもいくばくか楽観している。環境を変えることもあるが、地方への出張など移動も少しまたチャレンジしていきたいなとも思う。さしあたって、旅行などには行こうと思う。今年はこの後、帰省もしてゆっくりと実家で正月を迎えたいと思う。なんだかんだで色々あった2021年だったけど、ふりかえってみてとても学びの多い年でした。また来年もこうしてふりかえれるようにしていきたい。

それでは良いお年を

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