2013年6月6日木曜日

キーワードはインテンシティとゲーゲンプレッシング

先日のCLファイナルをもって、とても寂しいながら今シーズンの欧州フットボールは幕を閉じてしまった。
今シーズンは色々なサイクルの中で一段落したようなシーズンだったと言える。

イタリアでは、ユベントスの復権。
イングランドでは盤石のマンチェスターユナイテッドとファギーの勇退
スペインではモウリーニョ体制が終焉を迎え、優勝はしたもののバルサ時代に翳り。
フランスではパリSGが席巻し、オランダはまたアヤックス。

特にCLファイナルが初のドイツ勢だったこともあり、新しい時代の幕開けとなった。

タイトルにも書いたが、キーワードは2つ。
「インテンシティ」と「ゲーゲンプレッシング」だ。

前者は、高い運動力と激しい当たりを試合終盤までこなし続けることであり、
後者は、ドルトムントのユルゲン・クロップがサッキのミランを穴があくほど研究した結果である戦術だ。具体的にはFWからハイプレスをかけ続け、ボールを奪った時点でショートカウンターを炸裂させ、ゴールを奪うものだ。

興味深い点なのが、欧州のいくつかのクラブでこの戦術傾向が見える。
ドルトムント、バイエルン、マンチェスターシティ、(バルセロナ)、マンチェスターユナイテッドなどなど。
これは何かと言えば、一時期役割を喪失していた「10番」タイプの復権であることを意味している。正確には現代のコンテキストにアレンジされた「10番」だ。
これは戦術的トレンドとも合致する。すなわち、アタッキングサードでボールを受けられるかつ、ゾーンの間で受けられる新時代の10番のことだ。
我らが香川真司もクロップに重用されていたことから、まさにそうだ。

先日読んだ「ふたつのマンチェスター 赤と青」にも西部さんが同様の指摘をしていた。
ユナイテッドは今シーズン香川という異色にチャレンジしたのだ。
オーソドックスな4-4-2からの脱却、バルサへのリベンジがファギーの至上命題だったからだ。
まだ今期は時間が足らなかったが、来期はモイーズが香川を中心としたチーム作りをするのかどうか見物だ。ルーニーの去就や、バレンシア、ナニ、ヤングらの去就も影響するだろう。

戦術的トレンドとして、これはしばらく続くと思うし、バイエルンは昨季の失敗を糧に今期で成功を収めている。まさに補強が当たった。CBのダンテ(ボルシアMG)、ボランチのハビ・マルティネス(ビルバオ)、FWのマンジュキッチ(ヴォルフスブルク)がその欠けたピースだった。彼らはそれぞれ、DFラインからのビルドアップ、中盤のバランスとインテンシティ、FWからの守備とゴールの両立をもたらした。ここがドルトムントとの差となった。来期はすでにゲッツェを取って盤石にしている。ペップが就任するが、バルサ時代のメソッドを応用するので、実績はなくはない。ただ、はまりそうなピースが意外とはまらないパターンはよくあるので、ひょっとするとひょっとする。

日本代表のザックの3バックにこだわる理由は、このゲーゲンプレッシングに由来するかとも思ったが、そうではなくイタリア式なのだろう。ナポリ、ユーヴェ、ウディネーゼなど多くのシステムが3バックだ。レジスタ的な遠藤もいるし、CBからのビルドアップは無理だ。

話が発散してしまったので、そろそろ終わりにしよう。

今期は色々とサイクルが終わったんで、早くも移籍情報が錯綜していていい。
ファイナンシャルフェアプレイの影響もあったが、健全経営のドイツ勢が潤ったので、この辺も含めて夏のメルカートの情報を待ちたい。

一言だけ、ベイルは移籍しない!
以上。

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