FCバルセロナの近年の成功は記憶に新しい。
ロナウジーニョらが輝いたライカールト政権時代を支えたスポーツマーケッターが赤裸々にその戦略や実行施策について語る作品。
スポーツマーケッターを夢見る身としては読まない訳にはいかない。
概要抜粋
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マーケティングでスポーツクラブはどう変わる?
ビジネスの世界から欧州スポーツ界の巨大組織にマーケッターとして飛び込んだ筆者が体験し、得た教訓とは何だったか? 華やかなスポーツの舞台裏で、「マネー」の獲得というゴールに必要なのは、ビジネスに正面から向きあうことだった。
世界最強のサッカークラブと呼ばれるFCバルセロナを真に最強の組織に引き上げた、実際的マーケティング論を学ぶ最良の参考書。
2012年スペインで発売され、サッカーファン、サッカー関係者の間で話題となった本書を、スペイン在住経験を持つ気鋭のサッカージャーナリスト小澤一郎が翻訳。
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訳者あとがきでも記載があるのだが、最近Jリーグでも経営難に陥るクラブの話題が多い。サッカー批評などではおなじみだが、毎年の会計報告上、Jの中でも健全な経営を行えているクラブは少ない。
従来の企業スポーツから派生したことや、親会社人事などもあるためだとは思うが、こういったプロフェッショナル達がスタッフとして働いているケースが少ないのではないかと思った。
奇しくもJリーグも20年を過ぎ、今後の成長戦略を描いているとは思うが、クラブレベルでの自助努力が必要だろう。
Foot!などではクラブ担当のプロフェッショナルさを紹介するが、マーケターなどはあまり見た事がない。
こういった場で活躍したいものだ。星は満点で。
目次
PART 1 : 分析、戦略、ポジショニング
第1 章 スポーツとビジネス
第2 章 スポーツ・マーケティングとプロダクト
第3 章 戦略、ポジショニング、ブランド
PART 2 : メディア露出とクリティカル・マス
第4 章 メディア露出
第5 章 クリティカル・マスを求めて
PART 3 : マーケティングの実際
第6 章 ボンボネーラスタジアム
第7 章 「チケット完売」の貼り紙を出す
第8 章 スポンサーの権利あってこそのパラダイス
第9 章 スポンサーシップを売る
第10 章 肖像権、テレビ放映権、マーチャンダイジング
PART 4 : インプリメンテーション:契約とその実行
第11 章 弁護士としての一日
第12 章 誠実さとスポンサーシップ
第13 章 誇れるスポンサー
第14 章 スポーツ・マーケッターの“バロンドール"
あとがき/訳者あとがき