2015年12月25日金曜日
なぜ、日本人の金融行動がこれから大きく変わるのか?を読了した
NRIの方がアンケートによるリサーチの結果からまとめた日本人の金融行動変化について。
主な取り上げ項目は下記
・拡大する相続マーケットは何と年間47兆円市場。
・地方の親の都心の子どもへの相続効果は、毎年丸ごと一行、地銀が首都圏に移転するレベル。
・ネットバンク利用者数は既に1800万人超。3年間で倍増。
・個人金融資産1600兆円の6割はシニア層が持っている
・住宅ローンの新規貸出額は年間20兆円超で、5割は30代男性が利用している。
などなど、データが初めて明らかにする激変する日本人の金融行動。
最近はFintechがブームの様相を呈していて、ブロックチェーンを中心に資本を集めるネタになっている。
それはそれとして、本来の人口動学的に不可避な金融行動にも目を向けなければならない。
とりわけ世代交代による所得移転や土地の富の収益分配構造などにも非常に示唆のある内容だった。
ある程度想定可能なシナリオに対してどのような手を打っていくかを考えるにあたってブレスト的に入れる内容としてはよかった。
■目次
第1章
日本人の金融行動が変化する予兆
-相続による資産移転の加速
-インターネット金融の浸透
-金融商品販売チャネルの総合化)
第2章
日本人の金融サービス利用の特徴
-貯蓄・投資における特徴
-借入れにおける特徴
-保険加入における特徴
-決済サービス利用における特徴
第3章
金融機関の選択構造
-貯蓄・投資における金融機関選択
-借入れにおける金融機関選択
-保険加入における金融機関選択
-決済サービス利用における金融機関選択
第4章
リテール金融における今後の有望セグメント
-デジタルなシニア(成長セグメント)
-おひとりさま女性(成長セグメント)
-親リッチな若者(金融ポテンシャルが高いセグメント)
-パワーカップル(金融ポテンシャルが高いセグメント))
第5章
人間味あふれる金融サービスの可能性
-家族口座
-コミュニティ金融サービス
-人間味チャネル
-人間味あふれる金融サービス実現に向けた課題と展望
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