2011年3月22日火曜日

JMRX勉強会「次世代マーケティングリサーチ」をめぐる話に参加してきた!

マクロミルネットリサーチ総合研究所の所長 萩原さんが先日出版された著書のお話をしてくださるということで、JMRX勉強会に参加してきた。



まだ未読了なので、読まねば…

内容は以前の勉強会のものとけっこう類似しているそうなので、みんなのMR.comさんのそのときのリンクも貼っておきたい。

萩原さん、ツイッチャーの会で、次世代マーケティング・リサーチについて語る!

この頃はまだツイッチャーの会ですねw

では、走り書きのメモですが、自分の備忘録もかねて…

萩原さんが著書で伝えたかったこと
・マーケティングリサーチの定義には拡張が必要
・マーケティングリサーチと広告は表裏一体
・マーケティングリサーチにもイノベーションが可能

大きくこの3点だそうです。第1章の内容にかなり注力されたともおっしゃってました。

・「広告=コミュニケーションデザイン」「マーケティングリサーチ=マーケティングインテリジェンス」 従来言われていた言葉。

・新しいマーケティングリサーチが必要となった背景

・「消費者行動変化」の視点から
電通 サトナオさんの「明日の広告」


これにインスパイアされたそうです。私は気になっていたものの、まだ未読なので、すぐ読もう。(10万部以上も売れてるそう。すごいです!広告業界を変えた本!)

こちらの本の第4章がポイントで、ここにマーケティングリサーチの内容が書かれているそうです。
そして、サトナオオープンラボのお話です。
話題の「SIPS」ですね。

 
出所 SIPS ~来るべきソーシャルメディア時代の新しい生活者消費行動モデル概念

従来からマーケティングファネルはずっと使われてきた。
EX)フォレスター社のモデル、マッキンゼーのモデル

今月号のハーバードビジネスレビューがとてもいいそうですよ。要チェックですね。


傾聴では、従来のブランド認知調査ではなく、そのブランドを使っている人はどんな人なのか?を聴くようになってきているとのこと。


・「イノベーション論」の視点から
湯川さんの次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うものより。

イノベーション=周辺技術 という概念。

クレイトン・クリステンセンのイノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)より

イノベーション=破壊的技術



そして、ガートナー社のハイプ曲線


これは毎年更新され、各プロダクトがプロットされるようです。
私は知りませんでしたので、とても興味深いです。

その後、パネルディスカッションになりました。
パネラーは、萩原さん、NTTデータスミスの鈴木さん、インテージ篠原さん、りんく考房鈴木さんの4名です。

ここでは、次世代マーケティングリサーチ時代におけるリサーチ会社の戦略や何を強みとしてやっていくか、クチコミなどのデータの活用は?などなどとても面白いディスカッションが行なわれましたね。

とても気になったのは篠原さんの、
「現在のリサーチ会社のポジショニングって中途半端じゃないですかね?」
という悩みをぶちまけたところですね。

萩原さんが「広告会社のキャンペーンのような企画書を書いたら?」
とお答えになっていました。新しい時代には新しいことが求められていくんですね。

その後、会場からもいくつか質問が。

・リサーチ業界はR&Dがないから問題なのでは?

・MROCは日本文化に馴染むのか?
・どうすればハイプカーブの右に進められるのか?

など、興味深い内容ばかりでした。
本日も大変参考になる内容で、とても満足でした。


■感想(個人的な)
私はリサーチャー業界の人間ではないのですが、インハウスでそういうことの真似事をやっているので、そういうことを専門でやっている方の意見はとても刺激的です。
発注側の視点ということでリサーチに期待することを1つ意見を述べるのであれば、いわゆる
”セレンディピティ”の発見ではないかと思います。

よく仕事の時にあるのですが、外部の専門機関に委託する場合というのは、サービス提供者のバイアスのかからないニュートラルな調査により、気づかなかった発見が欲しいと話しています。(提供者は思いがこもるので、バイアスかかっちゃうんですよねぇ…)
なかなか難しいのかもしれませんが、萩原さんの言う「広告のキャンペーンのような…」という提案もそういったことの方向性なんじゃないかなと思った次第でした。

以上。
また今後もよろしくお願いします!

0 件のコメント:

ページビューの合計