2008年6月8日日曜日

原油について考えてみた

ガソリンの小売価格でレギュラーが170円を突破したのは記憶に新しい。

ガソリンより水が高かった時代が懐かしいものである。

さて、この件に関してはマスコミもやんややんや言っているので、非常に話題に上りやすい。

だけど、結局のところ、自身の生活のわかる範囲内での話題で終始する。
つまり、結局、レギュラー高いよ!⇒もう車乗れないな⇒エコだな⇒そろそろサミットか
みたいなサイクル。

そこで、もう少し踏み込んで考えてみたわけ。

まず、原油価格の決まり方。

これはNYのマーカンタイル先物市場で、原油先物価格が取引されているために、ここで決まっている。
しかし、ここでの取引量はわずかであり、それを参考数値としてOPECが価格を調整するのだという。

つまり、市場原理に従っているように見えて、価格調整が行われているのだ。
一応、枯渇資源でもあるし、色んな思惑が絡んでいるんだろう。

そして、直近では1バレル=140ドルを突破した。(1バレル=158.987リットル)

では、単純に先物市場での取引価格を日本の円で買ったと考えるといくらなのか。

1リットル=92円だ。(端数は切捨てた)

ここで、改めて供給価格を思い出そう。レギュラー=170円だ。

道路特定財源が重くのしかかっている事実がわかる(価格の45%を占めている。)

まあ、道路建設のみならず、補修にも必要な財源だから仕方ないだろという政治家の詭弁が聞こえてくるが、やはり腑に落ちない。

まず、そこまでの維持費を必要にしたバブル時代の政治家の清算をなぜ今もなお、継続する必要があるのかということ。

あのダーウィンはこういった「厳しい自然環境が、生物に無目的に起きる変異を選別し、進化に方向性を与える」と。いわゆる自然選択だ。

だから、セーフティネット云々という建前もあるのだが、淘汰された道路は取り壊す必要はないが、補修費は必要ないだろう。
あと、建設は地方の雇用創出だって言ってるけど、なんなら政府が土地を整理して、そういった人たちに農業をやらせてあげればいいじゃないか。

地方は土地が余ってるだろう。

税率が45%というガソリンは明らかに高い。

しかも、現在はアメリカの信用失墜により、マネーがコモディティに向かう事実がある。
金融機関がいかに金融商品を出しても、サブプライムによって金融工学によって生み出されたデリバティブ商品は流行るわけもない。

やはり、何か見えるものが必要なわけだ。

プロ向け市場の創設によってどれだけ変わるのかわからないが、少なくとも原油高は維持しそうだ。
だって、中東のSWFは間違いなく運用を原油に回すだろう。
それが好サイクルになってるんだから、利益追求を考えれば資金を逃げさせる必要性はないわけだし。

まあ、イスラム金融を取り入れて資金を調達しようとしている企業も多いけど、元を断たねばまずい。
このままだとリアルにスタグフレーションによって嫌な世の中になりそうだ。

バーナンキが現在の金利は合理的な水準だとした。
もう金融政策も万策尽きた。

これで、大統領が変わったことによってどうなるかだけど、そこまで待てないだろっていうのが個人的な感想なんだよね。

ま、一兵卒がなに言っても世の中変わらんけど、何か主張するのが重要。

ヒデも言ってたじゃん!
「Take Action」ってさ

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