2014年8月14日木曜日
グアルディオラ主義: 名将の戦術眼は何を見ているのかを読了
バルサBからトップチームを率いるようになり、ドリームチームを具現化し、わずか4シーズンでその幕を閉じたペップが注目された次のチームをバイエルンミュンヘンに決めてから1シーズンが経過した。
2014ブラジルW杯、衝撃的な優勝を遂げたドイツの面々がそのバイエルンを母体にしていたことからも、彼の手腕、仕事ぶりがいかに影響力があるかがわかるだろう。
すでに彼が取り入れた戦術については、様々なサッカー誌で取り上げられているが、なぜバイエルンを選んだのか?という視点での記事はあまり無い。
その視点や、クライフ、ミケルスなどの系譜、ビエルサとの共通項などを様々な角度から検証する。
西部さんは戦術の解説本が多いが、それだけに留まらず、歴史的な経緯なども多く入れてくれている。
ジェフの連載を持っているという肩入れもあるが、それだけではない濃厚な解説が本書には入っていると言ってよいだろう。
ぜひ読みたい1冊だ。
■目次
第1章 世界王者への壮大なる実験(衝撃の3‐0!
グアルディオラ監督の「ロングボールを使え」 ほか)
第2章 究極のフットボールを求めて(バイエルンの戦術を変えるのは少しだけなのか
“バルセロナ”の構成要素 ほか)
第3章 なぜバイエルン・ミュンヘンを選んだのか(運命を変えたひとりの少年
すべてを成し遂げた1970年代 ほか)
第4章 グアルディオラのミッション(同志ビエルサ
ビエルサのフットボール工場 ほか)
最終章 世界戦略という名の野望(マリオ・ゲッツェの天才
切り札としてのリベリー、ロッベン ほか)
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