アンパンマンでおなじみのやなせたかしさん。
過去にNHKが制作した100年インタビューの映像を見たけど、なんというかすごく勉強になったし、本質性を感じたので、メモしておく。
なお、この映像は出版化もされている。
■目次
1 前向きに考えよう
2 おしゃれは気力です
3 父に寄せる想い
4 アンパンマンが生まれた背景
5 正義を行う覚悟
6 生きているからかなしい
7 人生は「運・鈍・根」
8 “やなせメルヘン”を貫く
9 復興への思い
10 九十三歳が見つめる希望
主なインタビューの構成内容は上記の通り。
やなせさん自体、遅咲きのクリエイターだったようだ。
経歴などはwikiが詳しい。
やなせたかし
個人的に印象に残った点をいくつか。
何をするにしても気力がないとできない。おしゃれもそのためにしている。
多少派手な洋服を着る時は自分がしゃんとしていないとダメ。
食べ物のキャラクターが多いのは食が全ての基本だから。
赤ちゃんがまずおっぱいを吸うのは教えられてない行動だが、本能で欲するから。
真の正義とは何か?→ひもじい人を助ける事だ
正義を行うにも覚悟が必要。正しいことを行うにしてもその後のことで日の目を見ない事も世の中には多い。
子供の反応はシビア。子供だからグレードを落とすなんてとんでもない。
子供ほど好き/嫌いをはっきり区分する人はいない
誰にでもわかるように書くべきだ。
教養がないと伝わらないなんてダメ。
丸にこだわるのは、おもちゃにしたときに子供がけがしないように。
金属などの重たい素材もNGにしてる。
バイキンマンを生み出せたのは成功だった。物語は俄然面白くなった。
ばいきんと食の戦いは永遠に終わらない。またあの手この手でやってくるという本筋。
ばい菌は色んな手段で来るが、アンパンマンはいつも素手で戦う。
光があれば、影がある。その両面が大事。
光で有名な作者は影を書くのが抜群にうまかった。
今はどんどん便利になったが、その分我慢ができなくなった。
情報量は多く、賢い人間が多い結果がこれ。
アンパンマンマーチの詩は哲学者もびっくりの詩。
なんか、この話を聞いていて、色々な思いが錯綜するのだが、一方で今考えているテーマともかなりミッシングリンクしているような気がしてならない。
実はやなせさんとは共通項が多かったりする。
大学の先輩でもあるし、北区の滝野川出身ということで、地名にも共通している。
また、彼の名作アンパンマンがTV放送を開始したのが1988年という事で、正直私の世代付近が1期生的な世代だとも思う。
なんというか巡り合わせ。彼の魅せた方向性に引っ張られて今があるのかもしれないと
後付けで思えるような内容でとても良かった。
藤子・F・藤雄先生の本とかも興味が出た。
高度に抽象化した本質のエッセンスをシンプルに伝えた詩とデフォルメされたアンパンマン。
タイムスケールを考えて自分が何を根気よく続けていくのかを考える良い契機となった。
おすすめ。
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