2015年8月14日金曜日
TQM 品質管理入門を読了した
ちょっと思うところがあり、品質管理の本を読了した。
あまりこの辺の知識はなかったが、統計関係の絡みで大いに共感できる話が多く、プロセスをしっかりとマネジメントする必要があるなぁと感じた。
製造業などはこの辺、かなりしっかりしているイメージだが、IT業界はなかなかそうでもないのが実態だから。ただ、変化が早く、標準化しても陳腐化する速度が早いかもしれないというのはある。
特に下記の図はなかなか響いた。
ちょうど同僚と改善サイクルを回している際に、狙うのであれば分散を大きくした目標を狙うべきだという話をしたことがあって、それをうまく説明したものだと思う。
色々と変動はあるが、統制されたプロセス管理において出てくる誤差項というものはガウス分布で説明ができる。しかし、これは平均収束をすることになるので、自らノイズを増やす方向性に働きかけを行わなければならないのだ。
また、ハインリッヒの法則のようなものだが、下記の図も思い当たる節がある。
たとえば、サイレントマジョリティというテクニカルタームで説明されるものがある。
それもこの氷山の一角的な見方をするとよくわかる。
統計学で言えば、母集団の推定に当たるわけだが、実際に観測する事はできないので、
その数字をどこまで信じるかは統計学の限界を見極め、その上で用法/容量を守って利用すべきだろう。
新QC7つ道具なども適用範囲は広い。
僕はけっこうパレート図を多用するのだが、そこは宗教上の理由(?)にもよるが、裏を返せば、世の分布のほとんどが正規分布近似できないので、それで代用しているに過ぎない。
もちろん対数正規分布を取れば直線で示せるが、そうするとよけいな誤解が生じる。
データをどのように扱い、可視化するのかは長年の命題であるが、今も昔も変わらない。
伝統的な手法から学びつつ、最新の状況に応じて適用する努力が大事なのだろう。
総じて図解なども多く、非常に参考になった。
目次
1 TQMとは
2 TQMを支える行動指針と基本的考え方
3 個々のプロセスをレベルアップする方法
4 組織全体をレベルアップする方法
5 各段階でのTQMのポイント
6 TQMのモデルとその効果的な活用
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