2019年1月29日火曜日

ベアレンビール創業者の「つなぐビール」を読んだ

つなぐビール

ベアレンビールの創業者の方の著書。
友人が岩手によく行っており、そのたびにベアレンを飲んでいた。
おりしも彼がベアレンの会を東京で企画しており、どんなもんかと思って、参加してみた。
そこには著者の嶌田さんもきており、人柄がいい人だなという印象を持った。
そこで、興味を持ったので、本書を読んだのだが、読んでびっくり、その波乱万丈な創業ストーリーに一気にファンになってしまった。
あれだけの人格を滲み出せるのは色々な経験を乗り越えてきたからだと確信した。
特にサラリーマンからドイツ人イヴォさんと銀河高原ビール出身の木村社長との誕生秘話や陽一さんの不意の事故に関する記述は感情を揺さぶられた。よくぞここまで筆が進んだなと感心した。また2011年の3.11に関しても同様だ。関連エピソードは大いに心を打たれる。
ベアレンの1から作る様々な試みはマーケティングをやっている人こそ読むべきである。理論的な背景はありつつも決して一人一人の共感を無駄にしない。細部にこだわる嶌田さんの執念を感じることもできる。コミュニティに関する点でも大いに示唆があるだろう。文化を継承するために、地方の活力となるために、ベアレンは自身をブランド化し、地域を活性化している。こういうツールを育てるとSDGsのような取り組みも捗るのではないだろうか。

目次
第1章 32歳男ふたり、会社を辞めてビール会社を立ち上げる
第2章 絶頂からどん底へ、ベアレンが変わった日
第3章 経営理念、ブランドビジョン、ルールをゼロから作る
第4章 東日本大震災、ビールは無力ではなかった
第5章 「場」を作り出し、まちを幸せに
第6章 「好き」の共感作り、オンリーワンの商品開発


私はチョコレートスタウトが大好きなので、それ入りのセットをお勧めします

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