2012年12月25日火曜日

モダン3バックの復権


Footballistaの先月の3バックの復権の記事を読んだ。

現在イタリアのセリエAでは、3バックシステムを導入したチームが多くなっている。
元々マッツァーリやグイドリン、ガスペリーニなど、3バックに執着している監督は多いのだが、最近ではコンテや門テッラ、ストラマッチョーニなどの若手監督も導入に踏み切り、成功を収めている。

これらの要因については主に2つ要因がある。

1、ビルドアップラインの引き下がり
少し前のトップ下、いわゆる10番が試合を組み立てるチームがここ数年の戦術的向上により衰退してきたことは周知の通りである。そこからピルロに代表されるように、近年ではレジスタの位置でゲームを組み立てる戦術が主流だった。
しかし、ミランが最後にCLを制したとき以来、そのレジスタによるビルドアップにも対応策がなされ、多くは最終ラインのビルドアップを余儀なくされてきた。ここは世界的なトレンドだが、イタリアではこのCB組立てが3バック導入の契機になったようだ。

2、前線からのプレッシングとダイナミックなウイングバックの存在
サッキのミランの頃より始まった前からのプレスが浸透し、一部のクリエイティブプレーヤーを除いて、全ての選手に守備の役割が求められるようになって久しい。2の結果による1という点も考えれば、分けて考える点ではないのかもしれない。また、ナポリのマッジョ、スニガやインテル長友など卓越した運動量を誇るウイングバックの存在も大きい。時に攻撃のサブオプションとしてダイナミックなダイアゴナルランを求められたり、3トップが相手の時はバックラインに戻り守備を全うするなど幅広い戦術理解を求められている。

以前、3-4-3について少し考えたことがあった。

3-4-3 システムとそれに臨む監督たち

インテルのガスペリーニに焦点を当てているがストラマッチョーニが3-5-2で今の体裁を取っていることを考えると、もう少し柔軟な姿勢を示せればよかったのかなと思う。
(カッサーノの加入も大きいけど)

日本の3バックの可能性という点はどうかなと思うのだが、サンフレッチェがそれでJを制しているので、可能性はなくはないのだが、代表に招集される選手は多くが4バック制のチームなのでセレクターがザッケローニとはいえ、可能性は薄い。

現在のイタリアではユヴェントスが最も完成度が高く、ピルロのレジスタもマッチしているので、CLでの他リーグと相まみえるところが楽しみだ。

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