2008年5月7日水曜日

止まらぬコモディティの価格高騰

原油価格が1バレル=120ドルを突破したようだ。

色んなファクターがあるが、主な要因は2つとみる。

1、エマージング諸国の需要拡大
2、先物市場に投資マネー流入

1においては、今さら何をというレベルであるが、この需要が基盤となり、原油価格を下支えしている。
2においては、SWFの資金流入などといわれているが、それも1要因。
サブプライムを発端としたクレジットクランチにより、FRBが金利を下げまくったことで、じゃぶじゃぶになったマネーの向かった先がコモディティだったというわけだ。

小麦やらとうもろこしも、先のような理由で上がっている。さらに、バイオエタノール開発で更に上昇圧力がかかる。
だが、この新エネルギーはちっとも環境には優しくないようだ。CO2排出量が石油のそれより多いらしい。はよ新しい研究をせいという感じだ。

GSのレポでは、石油の価格は150~200ドルのレンジまでいくという予想らしい。
伊藤先生が、3~5年後の中長期における経済への影響が出るといっていたけれど、なるほどといった感じ。
株は経済の先行指標、石油価格は経済の遅行指標なのだろうかね。

まあ、どちらにせよ、影響が大きいことは事実だろう。

早く、投資マネーの新たな流入先を創出しないとやばいねー。
バーナンキもグリーンスパン同様に後々、批判されるんだろうな。

でも、金融政策って金利下げるくらいしかできないから辛いよな~。

もう、マクロで政策を誘導していくような時代じゃなくなったのかなぁ。
情報の流動性によって、機能不全に陥った気がしないでもないわけで。

あ~あ、情報や人材はコモディティとしての価値はないのに、現物コモディティは価値が上がってるんだもんなぁ~。やってらんないぜ。

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