2011年10月1日土曜日

日本沈没を読んだ

これを読もうと思ったきっかけがいくつかある。

まずはソーシャル界隈での有り様を風刺したTwitterでのTLで小松左京の世界を引用したツイートを目にしたこと。
統計数理研究所の方で地震関係のデータ解析を行っているか方がいることを知ったこと。
そして、3.11の震災からまだ半年といった時期的なもの。
あとはたまたま古本屋で見つけたことなど。


なかなか重厚な内容でマンガではあるが文字数も多く、読み応えがあったなというのがシンプルな感想である。

簡単なあらすじを説明すると、日本の災害に端を発し、海底探査機の小野寺や地震学者の田所教授が海底の地殻変動に調査を通して気づき、それに関するデータを収集。プロジェクトとして動きだし、日本がマントルの影響により地盤が沈下してしまうとの結論に達する。
それを発表するか否かの葛藤であったり、発表後の対応、群集心理、政治的駆け引きなど、様々な内容が興味深かった。

奇しくも事実は小説よりも奇なりということで、3.11では多くの人が似たような気持ちを味わっている。
災害の描き方はそう考えると、少し乱暴だが、過去の段階でこのような想像力があったことには感嘆だった。

当時と異なるのは民衆と政府の信頼関係であろうか。あとは日本の国際的な立ち位置などもそうだろう。
少なくともこの物語に描かれている政府のリーダーシップは現代に求められるかと言えば、悲しい事実だろう。

また、統計的な観点から見れば、田所さんのように、重大な事実を知ってしまうが、それを公表するとマッドサイエンティストとやっかみがられるなどのジレンマが出てしまう。いかにその分析結果を知らせることができるのか、また、それが確証があるのかどうかなど、身につまされるものが多かった気がする。
データから結果を導き、そこからアクションを起こすという一連のフローを見ると、改めて大切さがわかるのだが、上流行程はなかなか厳しい世界であるんだと新たに認識。
精進せねばなーと感じた内容だった。

ま、興味あれば読んでみてください





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