2011年10月23日日曜日
明日のコミュニケーションを読了した
元電通サトナオさんの著書。
以前の「明日の広告」に継ぐ内容となっている。
ちなみに、以前書いた「明日の広告」書評はこちら
「明日の広告」を読了しました!
本書を読んだきっかけは次世代マーケティングリサーチの萩原さんが進めていたこともあったから読んだ。
非常に業界の境界は曖昧になってきている。
次世代マーケティングリサーチを読了した
目次
第1章
「関与する生活者」がつながった 『イマジン』は、なぜブッシュの戦争を止められなかったのか
/震災の夜のソーシャルメディア上はまるで奇跡のようだった
/ブログ時代にはなかった強烈なうねり
/いままで関与する方法を持たなかった人たちが「動いた」
/ネット時代が到来し、生活者は情報強者に変化し始めた
/「関与する生活者」はソーシャルメディア外にも影響を与える etc.
第2章
ハイパークチミの誕生 ソーシャルメディアは情報伝播のスピードと拡散力がずば抜けている
/RTやいいね!は、自分の共感を友人に伝える、控えめながらも立派な発信
/お茶の間が崩壊し、人々はバラバラに散らばってしまった
/ソーシャルグラフによってマーケティングも大きく変わる
/そして、ハイパークチコミが誕生する
/本当のハイパークチコミには「共有知」が必要 etc.
第3章
ソーシャルメディアの勘所 ソーシャルメディア普及は流行ではなく必然
/ソーシャルメディア上の流通貨幣は「共感」である
/企業がソーシャルメディアを積極的に使うわけ
/情報の価値が変わり始める
/検索の不便な部分が見えてきた
/複層的なつながりから知恵がどんどん流入する
/スマートフォンにより常につながっている状態に etc.
第4章
ソーシャルメディア上で生活者はどう動くか 「SIPS」という新・生活者消費行動モデル概念
/入り口は「共感」 ~アテンションから共感へ
/発信元の共感を築くには「話術」だけではなく「中身」が大切
/エバンジェリストのオススメは大きく購買に影響を与える
/100万人ではなく100人に伝える/テレビCMはソースシャルメディアと組み合わせると相当強くなる etc.
第5章
関与する生活者に愛される方法 コミュニケーションは「口説く」から「愛される」へ
/人と人とのつながりに、「人」として入っていく
/企業も不完全な「人間」である
/「SIPS×AI」~ソーシャルメディアを使ってない人にも届けるために
/コミュニケーションは全員野球へ etc.
SIPSという新しいコミュニケーションモデルについても言及されており、直近のソーシャルメディアを含めたコミュニケーション設計のあり方について考えさせてくれる内容であった。
特に個人的にはSIPSのベル型とAIDMA、AISASモデルのファネル型を組み合わせるという点が目から鱗だったように思える。
このように企業と消費者の接点が非常に曖昧となってきており、コンシューマーマーケティングまたはPR、広報という点が大変難しくなってきているのを実感する一方、非常にエキサイティングで面白い状況となってきている。
悲観しても始まらないので、この現状を受け入れ、楽しんで取り組んでいきたい。
おすすめ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿