2011年10月10日月曜日

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」を読んだ

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

少し前にだいぶはやった本。
ヤフーの方で元マッキンゼーの方が執筆されている。

やはりコンサル的思考回路で、とてもロジカルで爽快な内容。
いかに効率的に良質のアウトプットを出せるかという観点に着目した
非常に目から鱗な内容だった。

目次を紹介
はじめに 優れた知的生産に共通すること
■序章
この本の考え方―脱「犬の道」
■第1章
イシュードリブン―「解く」前に「見極める」
■第2章
仮説ドリブン(1)―イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
■第3章
仮説ドリブン(2)―ストーリーを絵コンテにする
■第4章
アウトプットドリブン―実際の分析を進める
■第5章
メッセージドリブン―「伝えるもの」をまとめる
おわりに 「毎日の小さな成功」からはじめよう

日本は戦後からいち早く復興し、sophisticatedな社会システムを醸成してきた。今、そのシステムは新興国と呼ばれる国が学び、先進国は知的労働によるバリューを出すことができるか否かで大きく左右されてくると思う。

いち早くアメリカは変化をしてきているだろうけど、まだまだ道半ば。日本は残念ながら輸出立国であるため、その辺の抜本的変化はないが、製造業の先端はこの知識集約労働による開発がなされているんだろう。

教育がそもそものシステム国家に適合できるようになっているために、いかに今後の複雑な世界に適合できるようになるかが肝なのだが、そこに対する明示的なマイルストーンは示されていない。

本書はそういった社会に対する提言と同種であるような気がする。

”イシューは何か?”に徹底的にフォーカスを当てる。

大きな問題、仮説は何か?それを起因することは大変難しくクリエイティブな作業になるが、このビジョナリー的な作業がなければ、その国の未来はない。

多くのビジネスに関わる人間が本書のようにロジカルに考え、カオスな世界へ進むべきベクトルを提示すべきだと思う。


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