2011年9月17日土曜日

壁を読んでみた!

壁 (新潮文庫)

安部公房の壁。前回の砂の女同様に知人に勧められ、読破。

またもや難解な感じの小説であったなぁというのが、全体を通しての印象であった。それもそのはず、最後の解説にはフランツ・カフカと安部公房の比較云々とか書いてあって、カフカかよ!と突っ込んでしまったくらいだ。

ただ、暗さという意味では正反対なので、大丈夫らしい。
カフカは噂に聞くが未読なので、これ以上は特に触れない。

構成は短編が3章ある形である。
以下、目次

第一部 S・カルマ氏の犯罪
第二部 バベルの塔の狸
第三部 赤い繭
    赤い繭
    洪水
    魔法のチョーク
    事業

すべての物語には壁という共通の演目がある。
例えば第一部はカルマ氏の”名前”という他人と自分を分つ壁が題材となっているし、第二部では影=肉体という壁についての内容。赤い繭関係は少し違うのかもしれないが、繭はまさに体そのものだったりと、まあ、詳しくは読んでみてくださいってことで。

で、その辺の壁という認識を持ってから、エヴァンゲリオンのATフィールドも同様の扱いだよなーと思いながら読んでいた。あれは心の壁であるが、安部公房は物理的な境界である壁について、多少形而上学的に物語を形成しているあたり、読み進めていくにあたり、難しくなっていくような気がする。

読後の爽快感がないのも同氏の著作の特徴だが、不思議と次も読みたくなる。これもまた時期新たに読むと印象変わるのだろうか。
なんともいえないが、星は4つつけておきたい。


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