「群れのルール」
本書はナショナル・ジオグラフィックの記者、ピーター・ミラー氏の書だ。
著者からもわかるように、ビジネス書というベクトルではない。
だが、近年のソーシャルメディア等の「つながり」を理解するために、昆虫達の群れのルール・メカニズムを知るということは、大変興味深いことだ。
以下が本書の目次である。
目次
序 章 困ったときはプロに聞け
第1章 アリ:ボトムアップの「自己組織化」で難問を解く
第2章 ミツバチ:「みんなの意見」で賢い判断を下す
第3章 シロアリ:「間接的協業」で驚異の構造物を生み出す
第4章 鳥:「適応的模倣」で群れが一つの頭脳になる
第5章 バッタ:暴走した群れの悲劇
終 章 賢い群れから何を学ぶか
1章から4章までは、群れのメカニズムによる利点がメインだ。
5章のバッタだけが、群集による負のメカニズムのイメージ。
これらは大変興味深い、生命のアルゴリズムだと感じた。
アリのボトムアップアプローチやハチの群集アルゴリズム、シロアリの間接的協業、鳥の適応的模倣。これらは個々の優れた集まりではなく、そういったルールであるために集団知であるということだ。
組織論にも通ずる本書は、大変おススメだ。
☆5つ。
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