2010年11月20日土曜日
ジャパンはなぜ負けるか ~経済学が解明するサッカーの不条理~ を読了!
サイモン・クーパーとステファン・シマンスキーの共著。
南アフリカW杯の前に出版されたものだ。
サイモン・クーパーというと、ジャーナリスト精神の塊のような書のイメージだが、本書は違う。
統計的な分析も多い、とても興味深い書である。
ただし、多くの人にとっては退屈な話かもしれない。
国のGDPや人口などとの重回帰分析や観客数の解析などの話がずらり。これにぴんと来る人は読むべきだ。
日本がサッカー後進国である理由は文化であるとの帰結は間違いと真っ向から否定。
全ては統計にあり。
監督の輸入の効用にも触れている。
とても興味深い一冊。
以下メモ
移籍市場を勝ち抜く12のポイント
1、新監督は移籍に無駄に金を使う
2、「群衆の英知」を生かせ
3、W杯や欧州選手権で活躍した選手は過大評価されている。無視せよ
4、一部の国籍は過大評価される
5、ベテラン選手は過大評価される
6、CFは買うな
7、紳士はブロンドがお好き。「見た目による先入観」を捨てよ
8、20代初めが選手の買い時
9、選手の市場価値より高いオファーが来たら、迷わず売れ
10、中心選手を放出する前に代わりを用意せよ
11、私生活に悩みを抱える選手を安く買い、問題解決に向けて支えよ
12、選手のリロケーションを手助けせよ
統計が全てではないが、大いに示唆する内容であると思う。
とても面白かった。
おススメ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿