本日発売の株式新聞の中で、藤沢久美さんの定期コラムが非常に良かったので、紹介したい。
タイトルは「少子高齢化社会に入った日本 ~長期投資と投資家の役割」
先日、藤沢さんは長期投資をテーマにする対談に際し、ネットで質問を募集したようだ。
「先行き不透明な今、長期投資で成果が期待できるのか」
という質問が多かったという。
これは、みんなが感じている疑問であり、誰も明確に答えてはくれなかったものである。
この問いに対して、
「確かに日本は今、少子高齢化社会に入り、人口減少に直面している。しかしだからといって下降線をたどるとは決まっていない。そもそも少子化といえども、日本でも日々新たな生命は誕生しているし、その子供たちに、これからお前たちが生きる社会は下降線をたどる社会だというべきだろうか」
このように、問題提起している。
これはずばり、現代日本の病理をついているのではないだろうか。
かのナポレオン・ヒルは著書で「思考は現実化する」といっている。
個人がそうであって、社会がそうならないはずがない。
フラクタルな関係上、そうだろう。
また、藤沢さんはこのようにも言っている。
「投資信託の運用会社も、投資のプロであるからこそ、成長する市場や企業を探し出すだけでなく、率先して日本の企業が成長するために必要なことを提言するべきではないだろうか」
まあ、投信運用会社だけでなく。全ての金融関係法人に当てはまるものではないかなと感じる。
政治家の批判やマスコミの批判、マクロな指標からの悲観論をたまにはやめて、今、日本が成長するために必要な施策は何かをじっくりと考えるべきだろう。
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